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糖尿病のしくみ

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糖尿病のしくみ|医療法人SOUNDSLEEP 仙台内科睡眠クリニック

糖尿病のしくみ

Diabetes

糖尿病のしくみ

糖尿病のしくみ

通常、人間の血糖値は一定の範囲内に維持されていますが、糖尿病になると何らかの異常により血糖値が上昇してしまうのです。

それでは、なぜ血糖値が上昇するかそのしくみをひも解いてみましょう。

「血糖値」はなぜ上がる?

「血糖値」はなぜ上がる?

「血糖」とは、文字通り血液の中で運搬されている「糖」です。

この血液の中を運搬されている「糖」は、通常、ある一定数以上にならないように精密にコントロールされています。

つまり、体の中の「糖」の運搬システムがきちんと働いていることにより、血糖値がコントロールされているのです。

ところが、この運搬システムのどこかに何らかの異常が起きてしまうと、血液の中で「糖」が渋滞してしまい血糖値が上がってしまうのです。

ここで、「糖」運搬システムってどうなってるの?と疑問がわくと思います。

それでは、簡単に「糖」の運搬システムについてお話します。

「糖」の運搬システムから血糖値を理解する

まず「糖」はどこから血液の中に入ってくるのかというと、主に炭水化物(米、パン、めん)の摂取です。

口の中に入った炭水化物は、ベルトコンベアーの役割をする胃や腸を通過する間に、唾液やすい液や小腸から分泌される消化酵素等によって細かい「糖」に分解され、最終的に小腸から吸収されます。

吸収された「糖」は、まず肝臓にすべて集められそこから全身に分配されます。

肝臓では、他の臓器で使用する「使用糖」と、いざという時のために貯蓄しておく「貯蔵糖」に振り分け、いつでも「糖」が品切れにならないようにしています。
肝臓は、まさに「糖」の交通生理的役割であり大変重要な仕事をしています。

その後 肝臓から放出された「使用糖」は、血液の中をめぐって、最終的には身体の様々な臓器(脳、筋肉、脂肪等)に取り込まれ、エネルギー源として消費されたり、蓄えられたりするのです。

「糖」の搬送システムの交通網である血管は、「糖」の一時的な貯蔵タンクの役割をしていて、糖が流入してくる(腸からの糖吸収)と、一時的に血糖値の水かさが上がりますが、排水口から糖が流出する(各臓器に糖が取り込まれる)ことによりまた元に戻るのです。

このように、身体の様々な臓器の見事な連携プレーにより 「糖」の運搬がおこなわれ、血糖値は保たれているのです。

「糖」の運搬システムを動かすのは誰?

「糖」の運搬システムにおいて、全身臓器の見事な連携プレーで 「糖」の運搬が行われていることが分かりましたが、この見事な連係プレーシステムは勝手に行われているのではなく、このシステムを動かす重要人物がいるのです。

その正体は、すい臓から出る「インスリン」というホルモンです。

「インスリン」は、食事をしたとき、腸への「糖」の流入が起こると同時にすい臓から出て、体の中で「糖」の運搬システムが滞りなく流れるように補助する役割を担っています(インスリンは糖の案内人 )

「糖」の運搬システム障害発生!

ところが、何らかの原因により「糖」の運搬システムに障害が起きてスムーズに動かなくなると、タンクの水かさが増し血糖値が上がるのです。

原因は様々ですが、いずれ、「糖」の運搬システムのどこかに異常があるのです。

例えば、すい臓からの「インスリン」の量が低下したり、働きがうまくいかなかったりすることも重大な障害です。

また、胃や腸、肝臓、すい臓、筋肉、脂肪等の全身臓器に問題が起きても同様のことが起きます。

「血糖値」の上昇は、「糖」の運搬システム障害

まとめると、血糖値の上昇は、「糖」を運搬するシステムと、それを案内するインスリンが不具合を起こしてしまうことにより起きるのです。

不具合部分は人それぞれです。
どの部分が主な不具合箇所なのかによって治療法が変わってきます。
糖尿病専門医はこのようなことを考えながら検査・治療を行っております。

ポイント!

  • すい臓から 出ている「インスリン」は、「糖」の運搬システムを正常に働かせる「糖の案内人」である
  • 「インスリン」の 量が低下したり働きがうまくいかなかったりすると、「糖」の運搬システムに異常をきたし血糖値が上がる
  • 胃や腸、肝臓、すい臓、筋肉、脂肪等の障害も血糖値上昇の一因

それでは、血糖値が上昇すると、何が問題なのか?
それは、血糖値の上昇が、様々な病気(合併症)を引き起こすことです。

「血糖値」の上昇により起こる病気(糖尿病合併症)!

「血糖値」の上昇により起こる病気(糖尿病合併症)!

血糖値が高くなると、全身を流れる血液内の糖分が過剰になるので、いろいろな化学反応が起こり、その結果、身体のいたるところで障害が起きます。

三大合併症

糖尿病三大合併症として有名な「網膜症(眼の血管病)」「腎症(腎臓の血管病)」「神経障害(神経の麻痺)」を引き起こし、最悪な場合、失明や人工透析、足の切断をすることになりかねません。

感染症

また、糖尿病は外部の敵(ウイルスや細菌)から身を守る免疫機序にも問題を引き起こし、肺炎やその他感染症、敗血症(身体の中が菌だらけになり多臓器不全を起こす)といった重症感染症を引き起こすこともあります。

がん

さらに 、糖尿病の人は正常な人と比べてがんになりやすく、日本の代表的な研究では、HbA1c値が正常値 の人と比べ、中等度異常の人では2倍、高度異常になると3倍がんになりやすいこともわかっています。

心筋梗塞、脳梗塞、認知症

心臓や脳の血管が狭くなることにより引き起こされる「心筋梗塞」「脳卒中」は正常な人と比べて3倍発症率が高く、また最近では、糖尿病がある人は糖尿病がない人と比べて認知症になる可能性が2.5-4.6倍に増えるとされています。

しかし 、このようなことはすべての糖尿病の人におこるものではなく、あくまでも血糖値のコントロールが不良の方、そして、合併症の管理をしっかり行っていない方に起こる傾向があります。

ポイント!血糖値の上昇による主な糖尿病合併症

  • 全身の血管や神経を障害(脳梗塞、心筋梗塞、失明、人工透析、足切断)
  • 免疫の低下(肺炎・感染症・敗血症)
  • 全身がんの発生
  • 認知症になりやすい(アルツハイマー)

まとめ

  • 血糖値は、「糖」の運搬システムが、「糖」の案内人であるインスリンによりコントロールされることで正常値に保たれている。
  • 血糖値が上がるのは、「糖」の運搬システムがうまく働かなくなったこととインスリンの不具合が原因。
  • 血糖値の上昇により、様々な糖尿病合併症が起こりうる。
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