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糖尿病治療・合併症

Diabetes

糖尿病治療・合併症|医療法人SOUNDSLEEP 仙台内科睡眠クリニック

糖尿病治療・合併症

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糖尿病治療・合併症

糖尿病治療・合併症について

糖尿病は血糖値が上がる病気ですが、治療せずに放置すると、合併症がでてきて大変なことになります。

しかし 怖がることはありません。
最終的に身体の害になるのは高血糖であり、しかり治療すれば心配ないのです。
糖尿病合併症もしっかり管理していれば心配ないのです。

それではどのようにして糖尿病を治療し、合併症を予防するのでしょうか。

どうすれば血糖値は下がるの?

まず、血糖値を下げるためには、なぜ上がっているのかという原因追及が必要です。
本来、血糖値は、「糖」の運搬システムが正常に作動していることにより安定しています。

しかし、この「糖」の運搬システムに何らかの異常を来すと血糖値は上がってしまうのです。

システムの異常は一つとは限らず、複数であったり、異常のレベルも個人により違います。

「なぜ血糖値が上がるのか?」を詳しく知りたい方はこちら

いずれにしろ、血糖値を下げるためには、まず、「糖」の運搬システムのどこにどれくらいの異常が起きているのかを見極めるのが重要です。
それにより薬の選択が違ってくるのです。

薬より大事な食事療法

しかし、薬の選択をする前に、まず何より重要なのは、口から入ってくる糖の流入量を調整することです。

仮に「糖」の運搬システムの異常箇所を薬で修繕したとしても、大量の「糖」の流入が続けば、運搬システムに負担がかかり、いずれまたシステムはうまく働かなくなります。

そのため、いかにシステムに負担をかけないようにするかが、最初にやるべき重要なことなのです。

それが「食事療法」です。

食事療法で「糖」の運搬システムが改善

食事療法

食事療法を怠ってしまうと、いくら薬を飲んで一時的に血糖値が下がっても、しばらくするとまた血糖値はすぐ上がってきてしまいます。

このパターンは、血糖値が高いといってすぐ薬を飲んでしまった方に多く見られます。
つまり、血糖値を長い間コントロールするためには、食事療法を最初にしっかりやることが大変重要なのです。

さらに、効率的な食事療法をすることにより、「糖」の搬送システムをスムーズに動かすことができたり、太りにくくなったりすることができます。

糖尿病食事療法はコツがありますので、食事療法がうまくいかない方はご相談ください。

運動療法で「糖」の運搬をスムーズに!

運動療法

運動療法は、筋肉トレーニングと有酸素運動を合わせて行うのが有効で、インスリンの働きを良くして血糖値を下げる効果があります。

また、肝臓や筋肉に脂肪がついていると、「糖」の運搬の妨げになってしまうため、運動療法でそうならないようにするのが大切です。
しかし、運動習慣のない方や忙しい方は、運動療法ができないことが多く、あまり運動療法に期待するのは難しいのが現状です。

ただし、運動療法ができないからと言って血糖値が下がらないことはなく、あくまで重要なのは食事療法であるということです。

あなたの血糖値を下げる薬はどれ?

あなたの血糖値を下げる薬はどれ?

食事・運動療法をやっても血糖値が下がらないのであれば、いよいよ薬の出番です。

糖尿病の薬は、血糖値を下げるものですが、誰が何を飲んでも血糖値が下がるというものではありません。

時々、「薬を飲んでいるのに血糖値が下がらない、自分が食べすぎているからダメなのだ」という方がおられます。

薬はそれでいい?

確かに食べすぎは禁物ですが、血糖値が下がらない原因が、実は、薬が合っていないということがあるのです。

それが、「糖」の運搬システムの異常と、そこを補強する薬が合っていないパターンです。

また、飲み始めるタイミングも重要で、そこを間違えると「糖」の運搬システムに余計な負荷がかり、一時的に血糖値が下がっても最終的には血糖値が上がってしまうのです。

そうなるとさらなる薬の増量に迫られることにもなります。

大事なのは、高血糖の原因がどこにあるか!

いずれにしろ、安易な薬の増量はさらなる薬の増量を生むのも糖尿病治療の特徴です。

糖尿病の薬を使う場合は、自分の「糖」の運搬システムのどこに異常があるのか、どのタイミングで始めるのかをじっくり専門医と相談することをお勧めします。

高血糖の治療は早ければ早いほど良い!

高血糖の治療は早ければ早いほど良い!

血糖値が高くなっても自覚症状はほとんど出ません。よっぽど高くなれば症状もでますが、通常はそこまで行きません。

しかし、症状がなければ治療しなくていいかと言えばそうではありません。

高血糖の身体への影響、つまり合併症の発症は、高血糖の期間が長ければ長いほど、血糖コントロールが悪ければ悪いほどもたらされますので、自覚症状は関係ありません。

つまり、合併症を防ぐにはいかに高血糖にさらされる時間を短くするかにかかっています。

早期の糖尿病治療は、のちに「財産」になる!

さらに、若いうちに血糖コントロールをしっかりやっていれば、高齢になってから仮に血糖コントロールがうまくいかなくなったとしても、若い時に行っていた血糖の管理が、財産として体を守ってくれるのです。

これを「糖尿病治療のレガシー効果(遺産効果)」といいます。
まさに、「努力は裏切らない!」ということです。

ですから、血糖値のコントロールは歳をとってからやればいいやではなく、早め早めに対応するようにしてください。

逆に、糖尿病治療の遅れは、未来の合併症につながる!

遺産効果により、早期の糖尿病治療(高血糖を放置しなかった)は未来の健康につながりますが、逆に、早期の治療を怠った場合は、後できちんと糖尿病治療をしたとしても、未来の合併症につながることがわかっています。

これは、高血糖を放置していた時期の影響が後々まで体に残ってしまうということです。これを「高血糖の記憶」といいます。別な言い方で「高血糖の呪い」とも言われています(ちょっと怖いですが…)。

つまり、糖尿病治療は、後からきちんとやればいいのではなく、いかに、高血糖の期間を短くするかが重要なのです。歳をとってからではダメなのです。

当院の糖尿病の治療の流れ

それでは、当院における、
糖尿病治療をご紹介します。

1

ステップ1:
糖尿病診断(重症度とタイプ分け)

まず、糖尿病の診断がはっきりしていない方、例えば健康診断で高血糖を指摘された方などは、糖尿病かどうかの検査をします。
糖尿病であれば、どれくらい重症なのか、タイプは何かを調べます。

「糖尿病診断」について詳しくはこちらをご覧ください。

2

ステップ2:
「糖」の運搬システムの障害部位を調べる

糖尿病診断後に、「糖」の運搬システムのどこに異常が発生しているのかを検査により調べます。
インスリンの働きを調べたり、各臓器の異常の有無を超音波検査で調べたりすることにより判断します。

3

ステップ3:
食事療法

「糖」の運搬システムに負担をかけないように体内への「糖」の流入を抑えます。
何を食べたらいいのか、どれくらい食べたらいいのかわからないと思いますので、私が作成した「最低限必要な食事療法」をお渡しします。

4

ステップ4:
運動療法

インスリンの労働力を改善するのが目的です。
特に、高血糖の原因が、インスリン抵抗性(労働力の低下)の方には効果てきめんです。

5

ステップ5:
薬物療法

あなたの「糖」の運搬システムの障害部位に合わせて薬の相談をさせていただきます。
薬が決まったら、まず、1種類の薬を投与して効果を確認します。
治療効果が認められれば継続します。

6

付録:
自己血糖測定

血糖値は、いつどんな時に上がるかは人それぞれです。
あなたの普段の血糖値が、どのように動いているのかを、自分の目で確かめるのが血糖コントロールの一番の近道です。
必ずやるものではありませんが、治療効果は上がります。

「自己血糖測定」について詳しくはこちらをご覧ください。

糖尿病合併症を防ぐには!

糖尿病治療の中で大切なことは、糖尿病合併症を作らないということです。

しかし 、糖尿病治療においては、時々血糖コントロールが悪化してまい、知らないうちに血管や臓器がむしばまれ、様々な合併症を発症してしまうことがあります。

その中でも注意が必要なのは、

  • 「細小血管障害」と言われる三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)
  • 「大血管障害(脳梗塞、心筋梗塞)」
  • 「がん・感染症」

です。

糖尿病合併症は、いつ出るの?

糖尿病合併症

糖尿病合併症は、それぞれ出る時期に違いがあり、三大合併症は、糖尿病になってから始まりますが、大血管障害である心筋梗塞や脳梗塞は、糖尿病発症前よりリスクが高まっていることが知られています。

また、がんや感染症は血糖値が高い時に発症しやすく、三大合併症は、高血糖が持続することによりじわじわ少しずつ進行していきます。

そして、合併症を併発することにより、寿命が短くなったり、老後につらい思いをすることになるのです。

糖尿病による血管障害についてもう少し詳しくお話しすると、体の中の血管は主に3種類あり、心臓から出た血液は「動脈」⇒「毛細血管」⇒「静脈」の順に送られ、やがて心臓に戻ります。その中で一番大事な血管は、全身に酸素や栄養分を送る「動脈」です。

糖尿病による血管障害は、主にこの「動脈」が侵されるものです。「動脈硬化」とは、まさに、この動脈が硬くなって、破れたり、つまったりするものです。

血管障害は、それぞれ違うアプローチが必要!

動脈の中でも、細くて小さい動脈の「細小血管」が障害されて起こる病気は、三大合併症(眼や腎臓や神経)です。太い動脈の「大血管」が障害されて起こる病気は、心筋梗塞や脳梗塞です。

「細小血管」は血糖コントロールの影響が強くでますが、「大血管」はそれ以外にも、血糖変動や血圧、脂質等が大きく影響します。

このように、糖尿病合併症は、それぞれ、発症時期や障害部位、そして影響するものに違いがあるため、合併症を防ぐには、そのことを理解したうえで検査の内容やタイミングを考えなければなりません。

糖尿病合併症は、早期発見・早期治療!

いずれにしろ、 これらの合併症は、症状が出る頃には手遅れになってしまっていることが多く、いかに「早期発見・早期治療」できるかが鍵となってきます。

そのためには定期的な検査をすることが重要になってきます。
当院でも積極的に糖尿病合併症の「早期発見・早期治療」に取り組んでいます。

まとめ

  • 血糖値を下げるためには、まず食事療法が大事。
  • 薬の選択は、「糖」の搬送システム障害部分を見極めて決める。
  • 若い時にがんばった糖尿病治療が、後で役に立つ:レガシー(遺産)効果。
  • 若い時に放置していた高血糖は、後で体を破壊する:メタボリックメモリー(高血糖の記憶)
  • 糖尿病合併症は早期発見・早期治療が重要であり、日々の管理により差がでる。